目次
1) プロテインの飲み方を見直すべき人
プロテイン摂取後、消化不良の場合の症状
- お腹がゴロゴロする
- 下痢、便秘
- お腹が張る
- ゲップが出る
- オナラが出る
プロテインの飲み方を見直すべき人
プロテイン摂取後に臭いオナラがよく出る、お腹の調子が優れない場合、
健康の為のプロテイン摂取のはずが、カラダにマイナスを及ぼす可能性大!
消化吸収できなかったプロテインは、栄養として使えないばかりか胃腸や腎機能などの負担となってしまいます。
心当たりのある方は、この記事を読んで自分に合ったプロテインの選びを一緒に学んでいきましょう!
2) プロテインを飲んで症状が出る原因
原因1)ホエイ、カゼイン
ホエイ・カゼインの懸念点
1)悪玉菌のエサになりやすい
悪玉菌はタンパク質をエサに、体にとって有害な物質や臭いオナラの元になる「硫化水素、インドール・スカトール」などを発生させます。プロテインを摂るようになっておならがよくでる、臭い、下痢気味などは腸内環境が乱れていることが予想できます。
2)乳糖不耐症には向かない
牛乳や乳製品に含まれる「乳糖(ラクトース)」は小腸より産生される「ラクターゼ」という酵素により分解されます。このラクターゼという酵素が不足することを「乳糖不耐」といいます。乳糖不耐の症状が強く反応すると下痢、腹痛、膨満感などの症状を招きます。
原因2) 人工甘味料などの添加物
人工甘味料のリスク
アスパルテーム、スクラロール、アセスルファムK、ネオテーム、アドバンテームなど
❶悪玉菌のエサになりやすく腸内環境を乱す
❷耐糖能・糖代謝の低下、インスリン(血糖値を下げる)の効きを悪くする
❸頭痛の要因となりやすい
参考:「人工甘味料と糖代謝」金沢医科大学医学部衛生学 准教授 櫻井 勝
https://www.alic.go.jp/content/000138490.pdf
原因3) 胃液の分泌量の低下
タンパク質を消化するためには、【胃酸を出す】ことが大事な要因です。
胃酸不足があるのに消化しきれないキャパオーバーのタンパク質をとると、使いきれず胃腸や腎臓の負担となります。
3)プロテインの選び方
1)プロテインの種類
ホエイプロテイン
原材料 | 牛乳(動物性タンパク) |
吸収速度 | 5〜6時間 |
摂取タイミング | 運動後 |
利点
①筋肉のエネルギー源となる必須アミノ酸『BCAA』が豊富
②必須アミノ酸がバランスよく含まれており、アミノ酸スコアが高い
③体内への消化吸収が早く、トレーニング後の筋疲労のリカバリーや筋合成に適したプロテイン
懸念点
❶血中EAA濃度が低下する速度が早い
❷悪玉菌の餌になりやすく、腸内環境が乱れる
❸乳糖不耐症の場合、下痢や便秘の原因となりやすい
ホエイプロテイン製造方法による違い
カゼインプロテイン
原材料 | 牛乳(動物性タンパク質) |
吸収速度 | 5〜6時間 |
摂取タイミング | 補食 /就寝前 |
利点 ① 長時間高い値で血中のアミノ酸濃度を保てる ② カルシウムの吸収促進
カゼインプロテインの原料は牛乳ですがホエイプロテインと比べて水に溶けにくい性質を持っています。
消化がゆっくりと進んでいくので、長時間食事がとれない時間でも筋肉の合成に必要なタンパク質を補給し続けてくれます。
カゼインプロテインが分解される過程で発生する「カゼインホスホペプチド」がカルシウムとの相性が良く、カルシウムの消化吸収を促していると言われています。
懸念点
❶悪玉菌の餌になりやすく、腸内環境が乱れる
❷乳糖不耐症の場合、下痢や便秘の原因となりやすい
❸BCAAの含有量はホエイと比較すると若干少ない
ソイプロテイン
原材料 | 大豆植物性タンパク |
吸収速度 | 5〜6時間 |
摂取タイミング | 運動後 / 補食 /就寝前 |
利点 ①大豆製品にはLDL(悪玉)コレステロールを下げ、HDL(善玉)コレステロールを増加させる効果が期待できる ②イソフラボンが含まれてる ④消化吸収スピードが緩やかなため、腹持ちが良く満足感を持続しやすい
③乳糖不耐症の方でも飲みやすい
懸念点
❶大豆アレルギー反応
大豆アレルギーの方は摂取を避けましょう。
❷女性ホルモンバランスの乱れ、子宮内膜症の原因、生理不順を引き起こす可能性
大豆に含まれるイソフラボンは過剰摂取によるバランスの乱れ、子宮内膜症の原因、生理不順を引き起こす可能性が問題視されています。
厚生労働省の大豆イソフラボンの摂取量の安全性に関する調査では、イソフラボンの1日の上限摂取量は70〜75mg/日とされています。
豆腐であれば約300g、納豆であれば2パックが1日の摂取目安です。
❸ミネラルの吸収率、たんぱく質の消化能力を低下させる可能性
ソイプロテインの原材料である大豆は有害物質アンチニュートリエントを含む【未発酵大豆】であるということ。
有害物質アンチニュートリエントは、たんぱく質の消化能力を低下させたり、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などの重要なミネラルの吸収率の低下を招く可能性が高いと言われています。
リスクの少ない大豆食品を選ぶなら発酵過程を踏んだ※発酵大豆食品がお勧めです。
ピープロテイン
原材料 | えんどう豆植物性タンパク |
吸収速度 | 4〜6時間 |
摂取タイミング | 運動後 / 補食 /就寝前 |
利点
①必須アミノ酸「BCAA」がホエイと匹敵するほど多く含まれています。
②乳糖不耐症の方でも飲みやすい
③脂質の含有率が低い
④グルタミンやアルギニンといったアミノ酸が豊富
懸念点
❶えんどう豆に対してアレルギー反応が出る人もいる
❷必須アミノ酸「メチオニン」の含有量が少なめ
❸味が独特で飲みにくい
プロテイン比較
腸内環境を考えたプロテイン選びのポイント
- 製造方法
- 添加物不使用(人工甘味料や乳化剤、香料、保存料など)
- 100%植物性
- 乳糖不耐症向けか
- 大豆・小麦・卵アレルギーフリー
bGB
2)プロテインの量
たんぱく質は1回の摂取で吸収できる量は個体差があるため一概には言えません。
食事の前後に摂取する場合は、食事分のたんぱく質量も考慮して量を調節しましょう。
1度にタンパク質を過剰摂取をすると腎機能などの負担が大きいため小分けに摂取するのをお勧めします。
3)プロテインを飲むタイミング
効果的な摂取タイミング
【胃腸の状態が良い場合】
プロテインの種類や目的により異なりますが、「運動直後45分以内 / 就寝する30分~1時間前 / 朝食時」とされています。
【胃腸の状態が優れない場合】
空腹時の摂取は避け、食後にプロテイン量を調節して摂りましょう。
プロテインの摂り方ポイント
胃酸などの消化酵素を作る為にたんぱく質を摂ることは大事ですが、消化しきれる範囲の量のたんぱく質を摂ることが大事。だんだん消化酵素が作られてきて、胃酸が増えていくので焦らず摂取量を増やしていきましょう。
4)プロテインよりも消化吸収しやすい食事方法
1)無添加出汁のお味噌汁
出汁(だし)は天然のプロテインです。たんぱく質がアミノ酸の状態まで分解されており、胃腸に優しく吸収できます。
昆布、椎茸、鰹節、煮干しが代表的ですが、それぞれの食材から出るうま味成分はアミノ酸で構成されており、食材によってアミノ酸の種類も異なります。
2種類以上食材を組み合わせることで、旨味が何倍にもUP!
天然素材の 無添加 だし Soup・Soup
国産原材料6種 だしパック
タイコウ かつお粉 だしはこれ
2)ボーンブロススープ
「ボーンブロス」とは、牛、豚、鶏、魚などの骨付き肉をじっくり煮込んでとった出汁スープのことを指します。
骨から溶け出すコラーゲンやミネラル、たんぱく質を分解したアミノ酸も豊富なだけでなく消化吸収もしやすいので
胃腸の弱い方、赤ちゃんからお年を召した方、食をとる元気のない方までが口に出来る【天然のプロテイン】 です。
出汁に含まれるグルタミン酸などのアミノ酸が腸のバリア機能を修復し、腸の炎症を抑制する効果が期待できる【理想的な腸内環境改善食】とされています。
100%グラスフェッド ボーンブロススープ
まとめ
- 今飲んでいるプロテインの種類、量、飲むタイミングが合っているかはカラダの反応でチェック!
- 胃腸の消化吸収力が落ちている場合は、天然プロテインの無添加お出汁でたんぱく質補給を!