栄養学

ここで差がつく調味料!【塩】の選び方

2023年2月9日

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ここで差がつく調味料!【塩】の選び方

2023年2月9日

 

塩で差がつく!未来のカラダのために選ぶべき塩とは?

 結論:精製塩以外の塩を選びましょう!

精製塩ってなーに?
海水を電気分解して作られた、塩化ナトリウム以外のミネラルがないお塩のことだよ。スーパーで並んでいる「食卓塩」がイメージしやすいかな。
定食屋さんとかにもよく置いてあるね!
精製塩は大量生産で安価に作られたものだから、外食店でも使われやすいんだ。
あ!我が家の塩も塩化ナトリウム99.5%以上って書いてある!精製塩だったのか・・
自炊を始めるなら毎日使う”塩”はこだわっていこう!

 

精製塩とは

精製塩とは、海水を電気分解することによって作られた塩で「食塩」や「食卓塩」などとして売られている塩のことを指します。

主成分が99%以上化学物質である塩化ナトリウムで、大量生産しやすいので、値段が安いのが特徴です。精製塩はナトリウム以外のミネラルが製造過程で切り捨てられているので、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが一切身体に入りません。原材料名に海塩やグルタミン酸と書かれていることが多いです。

 

なぜ精製塩以外を選んだ方がカラダに良いのか

理由1)不足しがちなミネラルを自然な形で補給できる!

自然な形とは?
サプリや補助食品でのミネラル補給が人工的な摂り方だね。自然界にある自然塩でミネラルを摂取した方が臓器の負担がなく消化吸収しやすいんだ。
確かにサプリメントも加工品かぁ。自然塩ってどんな塩?
精製されていない、自然な方法で作られた塩のことだよ。塩化ナトリウム以外のミネラルが豊富に含まれているものが多いんだ!

 

自然塩とは

自然塩とは、精製塩ではない塩のことを自然塩や天然塩と呼びます。海塩、天日塩、岩塩、湖塩といったものがあります。
自然塩の製法は、海水を自然乾燥したり平釜で煮詰めたりして、濃縮を重ねて作る昔ながらのものが主流です。自然な製造方法のため、主成分は塩化ナトリウムですが、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどの天然のミネラル分を含んでいるものが多くあります。

 

天日塩・岩塩・湖塩などの自然塩でも、ほぼ塩化ナトリウムしか入っていない塩も数多くあります。全ての自然塩がミネラルのバランスが良いというわけではありません。また商品の販売をするときにメーカー側が自然塩や天然塩と表して販売することはできない為、精製塩かどうかの見分け方を覚えましょう!

 

理由2高血圧を招くリスクを減らす

高血圧の人は減塩しなさい!ってよく聞くよね。
塩が、高血圧を招くリスクの高い食品だと思っている人が多いと思うけど、 高血圧を招くのは「食塩=精製塩」であって、「塩」そのものではないんだ。
そうなんだ?精製塩だとなんで高血圧を招くリスクが高くなるの?
精製塩は、99%塩化ナトリウムなんだけど、ナトリウムを摂りすぎることで、むくみや口の渇き、高血圧、胃がんや食道がんのリスクを高めると言われているんだ。
しょっぱいもの沢山食べた次の日はむくむよねぇ。
むくみやすい人、血圧が高い人はなおさら塩選びにこだわりたいね!

 

ポイント

精製塩は、ナトリウム以外のミネラルが製造過程で切り捨てられているので、カリウムなどが一緒に身体に入らず高血圧を招くリスクが高くなります。ナトリウムと一緒にカリウムを摂ることで、ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があります。カリウムが含まれる自然塩がおすすめです。

 

理由3) 食品添加物や農薬などの毒素出しができる

酵素とミネラルの密接な関係を知っておこう。
酵素ってよく聞くけど、なんで必要なの?
酵素には体内の栄養を消化吸収、不要なものを解毒、排出してくれるなどの大事な役割があるんだ!だけどミネラルが不足していると酵素は働いてくれないんだ。
酵素とミネラルはどちらも必要不可欠なんだね!
そう。食品添加物や農薬などの有害物質を排出するためには酵素とミネラルどちらも必要。
毒素をしっかり排出できる身体になれば、添加物や農薬に怯えすぎることもないね。
そうだね。添加物や農薬を過剰に避けるだけでなく、ミネラル補給を毒素をしっかり排出できる身体を目指していこう!

 

 

自然塩か精製塩かの見分け方

 見極めポイントは【製造工程】【原材料】【成分】

3項目をチェックして自然塩か精製塩かどうか判断できます!

 ポイント1)製造工程

精製塩イオン膜・立釜など
自然塩天日・平釜など 

※自然塩の工程には、「天日」「平釜」が使われない場合(逆浸透膜など)もあります。

再生加工塩溶解・イオン膜・立釜など

再生加工塩とは?

精製塩や自然塩以外にもう1つ知って欲しい塩の種類が再製加工塩です。

再製加工塩は、再製(生)自然塩と呼ばれることもあります。この再製加工塩(再製自然塩)は作り方でも価格でも精製塩と自然塩の中間的な立ち位置にあります。再製加工塩(再製自然塩)は一度塩になったものに、塩化マグネシウムを中心としたにがりを添加したものです。自然塩ではないものの、99.5%以上が塩化ナトリウムの精製塩に比べて、ミネラルのバランスがとれた塩です。

▼商品例

赤穂の天塩、伯方の塩、瀬戸のほんじお

 

 ポイント2)原材料

精製塩「海水」「天日塩・炭酸マグネシウム」
再生加工塩「天日塩・粗製海水塩化マグネシウム」「海水」「天日塩・海水」
自然塩「海水」

 

原材料が「海水」のみだからといって、自然塩ではありません。工程や成分も合わせて確認しましょう。

 

 ポイント3)成分

精製塩塩化ナトリウム99%以上
自然塩ナトリウム以外のミネラル(主にマグネシウム・カルシウム・カリウム)が含まれている

 

塩化ナトリウム以外のミネラルが含まれていても、原材料に「粗製海水塩化マグネシウム」や、工程に「イオン膜」や「溶解」が使われている場合は、「再生加工塩」となります。岩塩や湖塩などで塩化ナトリウム99%以上ある自然塩はたくさんあります。

 

参考サイト:食用塩公式取引協議会

 

自然塩おすすめ3選

 ①粟国の塩

商品詳細

  • 原材料:海水(沖縄県・粟国島)
  • 工程:天日
  • ポイント:釜炊きとは微妙に違う天日塩の風味にこだわるファンも多いです。天候に左右されるため量産がききません。
マグネシウム、カリウム、カルシウムのミネラル含有量が素晴らしいです。塩味がまろやかで美味しく、少量で素材の味を引き出してくれます。塩の旨みや甘さを塩おにぎりで味わうのがおすすめです。 手間暇かけた製法なので少し割高ですが常備したい自然塩。

 

 ②わじまの海塩


商品詳細

  • 原材料:海水(能登輪島沖海水100%)
  • 工程:室内低音自然蒸発結晶法、天日干し、平釜炊き
  • ポイント:ナトリウムとミネラルのバランスが良い、浅漬けや味噌等の乳酸菌や麹菌もよく育つ、発酵に適した塩です。
塩麹づくりの際に、色々試した中で最も好きだったのがこの塩!旨味、甘味がしっかり感じられます。

 ③海の精

商品詳細

  • 原材料:海水(伊豆大島近海)
  • 工程:天日、平釜
  • ポイント:日本の伝統海塩で最も歴史が長く、天然塩の王道!
粟国の塩やぬちまーすよりはミネラル含有量は少ないですが、ミネラルバランス良く、美味しいです。少し塩気が強く、水分が多いので使い勝手がいいわけではないですが、自然塩の中では低価格帯。塩麹や漬物など大量にお塩を使いたい時におすすめ!

 

まとめ

 

毎日カラダに摂り入れる食材はこだわりましょう。

日々の精製塩は着実に身体を劣化させます。塩選びは健康への近道!

 

  • この記事を書いた人

めぐる

食事指導・運動指導の両面から体をサポートするパーソナルトレーナーとして活動しています。 リバウンドを繰り返してしまう、食事の仕方に悩まれている方に向けての栄養学や腸内環境を整えるための簡単腸活レシピなどを発信しています。もう1つ発信しているアフリカ旅記録ブログでは、1ヶ月のアフリカ旅で8kg増加した体重の戻し方も発信していきます!



▼資格
アスリートフードマイスター
発酵食健康アドバイザー

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